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多頭飼い前に考えておきたい!リスト4選

多頭飼い前に考えておきたい!リスト4選

「1匹目をお迎えしたけど兄弟を作ってあげたい」「兄弟でお迎えした方が寂しくないかな?」という理由で多頭飼いを検討する人も多いかもしれません。しかし、実際のことはお迎えしてみないとわかりませんよね。そこでコーギー2頭と生活している筆者が、多頭飼いでの苦労や良かったことを厳選してお届けします!

 

 

【年齢差】

 多頭飼いを少しでも考えているなら、まず考えておきたいのが年齢差。予想外のお迎えだとしても参考になる点を挙げてみました。もちろん、犬の養育費は倍以上になることを覚悟しておきましょう。

 年齢差が大きすぎるのは、飼育に慣れている人以外ではあまりオススメしません。

●同年齢の個体
 (メリット)一生のイベントを同時に歩んでいくため、個体の管理はしやすいでしょう。幼犬の頃に遊びながら犬社会を学び、お互いにしつけを覚えていく。青年期には相手と同等の運動量で犬の生活を謳歌させる一つのポイントでもあります。

 (デメリット)同じライフサイクルを歩むため、老年期のお世話が非常に大変です。犬種によってなりやすい疾患は様々ですが、犬の寿命が延びている近年、認知症や介護の必要性も出ています。最期まで複数の犬をお世話ができるかどうか、もう一度考えてみましょう。

 

●歳下の個体

 (メリット)先住犬より歳下の犬を迎えることで、先住犬が影響を受けて若々しくなる場合や、既にしつけられた先住犬によって新参犬を間接的にしつけてくれる(面倒を見てくれる)こともあります。ただ、これらは性格によるところが大きいです。

 (デメリット)もしお互いの相性が悪かった場合、両者がストレスの原因になってしまいます。最悪の場合、喧嘩による怪我やストレス性の病気になってしまうことも考えておかなければいけません。当然、医療費による出費も重なるでしょう。


【性別】

 犬も性別によって性格の傾向が変わってきます。絶対こうなるとは限りませんが、組み合わせの可能性を考えてみましょう。これに年齢差や性格、相性などの要因も含まれてきます。

 オス:甘えたがり、ナワバリ意識がある、やんちゃ、気が強い

 メス:落ち着きがある、マイペース、おしとやか

オス×メス

 オスを迎え入れた場合、もう一方をメスにすると飼いやすい傾向があるようです(後述参考)。性格のバランスがとれているため、大きなトラブルには至りにくいとされています。メスが子供を産んで里親に困ることがないよう、事前に去勢させるかどうかしっかり考えておきましょう。

 

メス×メス

 先述した性格から、メス同士も飼いやすいとされています。野生動物の世界を見てもわかるように、メスは群れの中で協調性を持ち行動します。このことから、多頭飼いでも安定した生活が送れるだろうとされています。

 

オス×オス

 群れの中でのオスの役割を考えてみると、飼育初心者の人にはあまりオススメできない組み合わせです。同胞の兄弟であれば少し変わるかもしれません。しかし、優位に立とうとするオス同士の組み合わせは相性が悪ければ喧嘩や衝突を生んでしまいます。もしオス同士でお迎えするのであれば、相性面を確認しておきたいところ。


【性格】

 犬と生活していると、その性格も含めて愛らしく感じますよね。人とのコミュニケーションでは上手くいっても、犬同士では問題が生じる…なんてことも。多頭飼いの中で注意しておきたいポイントについて、まとめてみました。

やんちゃ

 怖いもの知らずで何にでも興味を示す性格は、アクティブで退屈なんて思わせない毎日を提供してくれます。あなたはここへもう1匹、犬をお迎えしたとしましょう。その犬がやんちゃであれば、普段のお世話が倍以上に大変になることも考えられますね。その犬が怖がりであれば、先住犬の存在自体がストレスになるかもしれません。

大人しい

 人間の生活音を気にすることなく、飼い主に対して従順な性格は、飼いやすくお互いのペースで毎日を送れるでしょう。新たにやってくる犬は、そのペースを崩すかもしれませんし、上手く溶け込んでくれるかもしれません。性格次第によっては、先住犬との立場が逆転してしまうことも。

怖がり

 信頼しているもの以外には慎重な態度をとりがちな性格は、飼い主のフォロー次第でどんどん新しい世界を広げることができます。新しい犬をお迎えするとして、本当に先住犬の心の準備はできているのでしょうか?先住犬のこれまでの環境、新参犬のこれからの環境を守ることはできるでしょうか。

一人っ子

 ブリーダー以外からお迎えした犬は、犬社会に慣れていない場合が多いです。幼い頃から親兄弟と引き離されたため、他の犬に対してどのような態度をとればいいかわからないためです。お散歩やドッグランでの様子をしっかり見て、「他犬」に対しての意識を見定める必要があるでしょう。

 

 今回はあえてマイナス面を紹介しましたが、いずれにしても「相手との相性」「飼い主の対応」がとても大切になってきます。


【飼育

 ここでは先住犬を迎えたのちに新しい犬を飼うことを想定して、気をつけたいポイントを紹介します。 

●初対面

 初めは先住犬も新参犬も非常に緊張しています。初対面はゲージ越しで匂いの情報交換からはじめましょう。しばらくお互いの様子を見て、触れ合わせるかどうか決めましょう。初飼育の人は、数日間はゲージ越しに慣れさせる機会を設けるのがオススメです。

●慣らし

 犬同士による匂いの情報交換が終わって、険悪な雰囲気でなければ直接対面させてもよいでしょう。ただ、慎重に行いましょう。遊んであげるときやご飯時、散歩時の様子も見ながら、犬同士の相性を見定めておくと後々のフォローに繋がります。じゃれ合いが喧嘩なのか遊びなのか、ここを見るだけでも関係性は大きく見えてくるでしょう。

●対応

 多頭飼いのルールとして、先住犬を優先します。おやつや餌をあげる場合、犬に対してアクションを起こす場合は、先住犬から行います。家の中では先住犬が犬社会での一番のリーダーだからです。

 上記のルールに従い、新参犬がこれを破ろうとするのであれば、「しつけ」としてきちんと「叱る」ことも大切です。新参犬として可愛いがゆえに、どうしても相手をしてしまいがち。犬同士のトラブルを防ぐためにも、先住犬も十分に可愛がってください。

 

 今はSNSなどを通じて多頭飼いの先輩に相談ができるので、積極的に情報を集めていきましょう。飼い主は、お迎えする数だけ命と向き合うこととなるので、慎重な行動をとりましょう。

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