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2歳までにしつけておきたい!リスト4選

2歳までにしつけておきたい!リスト4選

 ようやくお迎えした愛犬は、とても可愛く目に映るでしょう。ずっと構っていたい!そんな気持ちになりますが、これから育てる身として鬼になることも必要です。コーギー2頭と生活している筆者、2歳までにはしつけたい内容を厳選してお伝えします!

【コマンド】

 飼い主のしつけ方によって犬は様々な芸を覚えてくれます。代表的なもので「お手」「おすわり」「おかわり」「ふせ」があります。実はこれらを教える方法には規則性があり、これを利用してしつけられる内容をコマンドと呼んでいます。用意するものは幼犬用のおやつと飼い主のメリハリです。

(1)犬におやつを見せてやる気を出させる
  この時点で犬がおやつに興味を示していれば成功です。大好きなおもちゃでも大丈夫。この時点ではまだ犬にかまわないようにしましょう。

(2)「お手」と言いながら犬の手を自分の手のひらに乗せる
  「お手」と言ったあと飼い主が犬の手を誘導し、自分の手に「お手をさせ」ます。その際に、笑顔でたくさん褒めておやつをあげましょう。これで犬は、こうすれば餌をもらえるということを学習します。そうして何回か繰り返すうちに、自然と覚えるでしょう。日頃ご飯をあげる前に、お手を習慣化させるといいでしょう。「おかわり」も同様の方法で学習します。

(3)完全に手を置くまでが「お手」
  ご飯やおやつが我慢できずに中途半端なお手になってしまったときは飼い主としての見せ場です。しっかり犬の目を見て、落ち着いた「お手」ができるまでしっかり粘りましょう。お手の形を完全に学習させましょう。

(EX.)おすわりとふせ
  この2つのしつけも飼い主が少し手伝います。いくらかの練習と、日常的に指示を行うことが大切です。

(1)指示を出し、犬の背中を押して誘導させる
  「おすわり」の場合は、犬の腰辺りを優しく押さえていきます。初めは犬が嫌がったり避けたりするかもしれませんが、諦めずに挑戦しましょう。そのうちおすわりする瞬間がくるので、すかさず褒めちぎりましょう。

  「ふせ」は「おすわり」より少し難しいですが、方法はほぼ同じです。指示したのち、犬がふせの状態になるように飼い主が誘導します。メジャーな方法としては、犬の後ろ側から飼い主の体重をかけ、前脚を手でのばしてあげて「ふせ」の状態にします。ふせを覚えさせる最中におすわりをしてしまうこともありますが、犬との絆を深めるためにも挑戦してみるのもアリです!


【トイレ】

 これまでのしつけはできなくても生活に支障をきたしませんが、トイレのしつけがなっていないと飼い主と犬両方のストレスになってきます。幼少期の頃にしっかりとしつけ、お互い気持ちのいい生活を送りましょう。

(1)トイレがゲージ内の場合
  犬は休む場所を清潔に保つため、ハウス周辺では排泄をしたがりません。そのためゲージ内のハウスとは別の場所にトイレシートを敷いて排泄を促し、それを習慣づけるとしつけることができます。

(1)トイレがゲージ外の場合
  トイレを覚えていない子犬は、部屋中あちこちでトイレをしてしまいます。子犬の頃は排泄回数が多いため、特に粗相をしがちです。もし子犬を見ていて、排泄の様子や排泄が見られた場合、すかさずトイレシートの上に犬を移動させその上でさせてあげましょう。そしておやつをあげたり、たくさん褒めてあげることが大切です。繰り返し練習することでトイレシートの上で排泄を行うようになり、そのたびに褒めてあげると「排泄はトイレシートの上で行うものだ」と犬が学習してくれます。

  どちらの場合も、失敗しても叱らず黙って掃除をする。少しでも上手にできたときは笑顔で褒めてあげることが大事です。


【爪切り】

 犬の爪には血管が通っており、神経とつながっています。そのため、爪切りを嫌がる犬がほとんどです。子犬の時期はまだ飼い主が扱いやすいサイズですが、成犬になるにつれて難しくなります。ぜひ小さい頃から慣らし、お互いの爪切りへの抵抗感を解消しましょう。

(1)爪を切りやすいように犬を抱っこする
   犬の身体、脚先をしっかり固定できる抱き方をしましょう。もし爪切りの最中に犬が暴れても怪我をしない持ち方が望ましいです。犬が落ち着いてから、肉球のあたりを優しく固定して持ちましょう。爪切りが不安な人は、ペットショップや動物病院でも爪切りを行なっているので、そちらにお任せしても大丈夫です。

(2)爪の血管を見ながらカットする
   血管は爪の根元にいくほど太く見えます。切り始めが怖い場合は、爪先から少しずつ切りましょう。爪の切り口を見ると、血管から遠いか近いかの目安になります。切るアタリをつけたら、犬が暴れないうちに素早く切りましょう。のんびりしていると、犬に怖い印象を与えてしまうかも。

(3)切り終わったらおやつタイム
   愛犬に少しでも「爪切り」に好印象を持ってもらうために、爪切り後はおやつや褒め言葉で犬を褒めましょう。ちなみに筆者の愛犬2頭は、爪切りの道具を見るだけで逃げてしまいます。根気のいるしつけの一つかもしれません。


【甘噛み】

 子犬の頃に必ず通るのが甘噛みです。乳歯が抜け落ちる際に歯がむず痒くなるため、噛めるものは何でも噛んでしまいます。飼い主が思わぬところに置いたものでも口にするほど、この時期は好奇心旺盛なのです。

 乳歯が抜けた後も、興奮したり甘えたい時に甘噛みすることがあります。「噛む」=「ダメなこと」としつけられてない場合、飼い主の手を傷つけるだけでなく、ほかの人やペットを傷つけてしまう恐れがあります。犬種によっては愛犬が殺処分に、ということもあり得るため、充分にしつけをしましょう。

(1)嫌な音を使ってしつける

   ペット用しつけアイテムに「無駄吠え防止の超音波グッズ」があるように、犬にも苦手な音があります。破裂音や、雷の音、人工的な音などです。

   空きカンなどの中に小銭を入れたものを振ると、大きな金属音が鳴ります。犬が噛んではいけないものを噛んでいるときに、目に見えるようにして鳴らしてみましょう。犬がびっくりして嫌がる様子を見せたら鳴らすのを止め、効果がなければ別の音で試してみましょう。これを繰り返し行うことで、空きカン=嫌な音=ダメなことと学習します。

   犬の性格によってはしつけに効く音、効かない音があり、犬の様子を見ながら試しましょう。
   
(2)嫌な臭いを使ってしつける

   犬の嗅覚が鋭いことを利用して、臭いを使ったしつけ方法があります。こちらもペットアイテムとしてすでに販売されていますね。実は、人にとってはいい匂いでも、犬にとってはキツすぎる臭いがあります。例えば、柑橘系の匂い、アルコールの匂い、人工的な匂い(整髪剤・制汗スプレー)などです。苦手な人もいる匂いですよね。

   しつけには、決してこれらの匂いを使わないようにしましょう。その代わりに、「水で薄めた酢」を使います。酢も犬にとっては嫌な臭いなのですが、舐めても安全なことからしつけに使われています。

   薄めた酢をスプレー容器の中に入れ、甘噛みやいたずらをした際に霧吹きで吹きかけます。犬によって差があるかもしれませんが、効かないようなら他の方法で対処しましょう。犬が嫌いな臭いの中には、犬にとって毒性を示すことがあるので事前に調べておくことです。


(3)同じ体験をさせてしつける

   犬はどれくらい噛むと痛いのか、ということを親や兄弟と過ごす中で覚えていきます。そこで飼い主がその代わりとなって犬に覚えさせることも効果的です。少しショッキングに思えるかもしれませんが、「噛まれたときに噛み返す」「噛まれたときに鼻の先をデコピンする」などが挙げられます。

   やりすぎてしまうと犬にとって大きなストレスとなり、虐待につながりかねないので犬の様子を第一に見てください。比較的皮膚の薄い耳を甘噛みしたり、痛みに鈍い鼻を軽くデコピンするだけで犬は嫌がります。飼い主は犬のリーダーとなりますので、そのリーダーにやり返される=やってはいけないことと学習します。最終的にはデコピンの素振りを見せるだけで悪い遡行を改めようとするので、高いしつけ効果が期待できます。


 ここまで子犬からしつけておきたい点と、その方法について見てきました。基礎的なしつけができると、飼い主との信頼関係も深まり芸を覚える幅も広がるでしょう。これは屋外での散歩時だったり、ドッグランなどで安全に楽しむための一歩に繋がります。快適なお散歩デビューを目指して、犬と一緒に訓練を頑張りましょう!!